職人のルーツを探る、Olikaの仕事

木工やインテリアなど「作る系」のお仕事をされているOlikaの濵﨑 彩智さんの工房とショップにお伺いました。

一見、ハードルの高そうな職人の道ですが、どのようにしてその技術を習得し、今の活動に繋げていったのか?京都の伝統工芸の世界から、南の島・沖縄での現場経験まで、驚きのキャリアパスを追ってみたいと思います。

手でひとつひとつ彫り出して作る小さなフラワーベース。


今回のお話のハイライトは、「学校で学んだ伝統的な手作業」と「現場で習得した機械技術」のコントラストと融合です。基礎は伝統工芸の専門学校でしっかりと身につけたものの、現在の仕事に必要な機械技術は、沖縄での実務を通して「自然と身につけながら」習得したそうです。この二つの経験が、現在の活動の根幹を築いていることが、非常に興味深いポイントです。

キャリアの始まりと京都での学び

高知工業高校インテリア科を卒業後、本格的に木工の道へ進むため、京都伝統工芸の専門学校に入学、木工専攻を学びます。ここは、京都の工芸技術を学べる学校だそうです。
学生の時、将来作家になろうといった大きな目的があったわけではなく、「なんか面白そう」というシンプルな気持ちで木に触れ合っていたとのこと。

Olikaを運営する濵﨑彩智さん

釘を使わない伝統技法を習得

この専門学校での学びが特徴的でした。ここでは、ノミや鉋(かんな)を使う手作業が中心で、なんと釘を全く使わない「京都の京差し物(きょうさしもの)」という伝統的な技法を習っていたそうです。そのため、学校では全く機械を扱えなかったとのことです。

卒業後、沖縄で訪れた転機

卒業後、一度は「あんまり向いてないかな」と感じ、高知県にある国民宿舎 桂浜荘(現在は営業していません)というホテルで働いていた時期もあるそうです。
しかし、その後「友達とノリで沖縄行こう」という流れになり、友人と3人で沖縄へ。実は沖縄に行った時点では、木工をやる予定は全くなかったそうです。
そこで偶然見つけたのが、店舗の内装工事や什器を作る会社でした。
「習うというよりは、自然と身につけながら」という形で、現場で働きながら機械の使い方や技術を覚えていったそうです。学校では扱えなかった機械や技術を、現場で習得した経験が、そのまま今の仕事に繋がっているとのことです。

木のブロックから手で彫り出していきます。

仕上がりの形をイメージしながらひと彫りひと彫り。

ワークショップで手作りの楽しさを伝える

最近は、木工の技術を活かしたワークショップの依頼もあるそうです。
ワークショップでは時間や値段など制限もあるため、作るものには工夫をこらしてテーマを考えます。できるだけ簡単で、安全で、参加くださる方に木に触れながら、木で作るものの楽しさ、自分で作ったものを使う嬉しさを伝えています。


今回のインタビューを通して、職人さんの道は一直線ではないことがよく分かりました。

京都で学んだ釘を使わない「京差し物」という手作業の基礎。そして、ホテル業を経て、沖縄の現場で機械技術を自然に身につけた経験。この一見全く異なる二つのステップが合わさることで、現在の個性的な仕事が成り立っているのですね。

「なんか面白そう」という純粋な興味から始まった道のりが、伝統と実務の経験を経て今に繋がっているというお話は、私たちにも大きな刺激を与えてくれました。今後の活動も引き続き応援しています!

工房の横にはステキなショップがあり、オリジナルの木工製品他雑貨や小物も販売しています。


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